評価と問題点1
強豪国の揃う欧州・南米諸国の相互間の試合を全てポイント計算の基礎に参入することにより、従来の方式よりもより多くのサッカーファンの主観にランキングが合致するようになりました。
しかし一方で、これらの国と対戦する機会が特に少ないアジア勢にとっては、ワールドカップ本大会で多少いい成績を残したとしてもそれ以外の多くのアジア内の試合によってポイントが相殺されることとなり、ランキングを上げることが相当困難になりました。
また、大陸選手権が二年に一度開催される北中米カリブ海地域やアフリカに対し、アジアは四年に一度の開催であり、高いポイントを得られる機会が少ないことが、新方式下でアジア勢とアフリカ・北中米カリブ海勢の強豪国のランキングの差を生む原因となっています。
評価と問題点2
また、上位国相互間にとっては実態に近いランキングとなる反面、ランキング下位国の実力を示す指標としては以前より不正確になったとされます。
従来は負けた試合でも点差や対戦相手に応じてポイントが得られましたが、新方式ではあらゆる負けを0ポイントと評価されます。
このため、強豪国ひしめく欧州では引き分けることさえ難しく、また他の地域の国と試合をすることの稀なリヒテンシュタイン、アンドラ、フェロー諸島、ルクセンブルク、サンマリノといった国・地域は軒並み40から50位近くランキングを落として最底辺に沈んでいます。
しかし、これらの代表チームが、アジア・オセアニア・北中米カリブ海といった地域内においてさえ引き分けることも困難な代表チームと同程度の実力であるかには疑問があります。
強豪国相手の惜敗は弱小国相手の勝利よりも高く評価されることもありました。
しかし、依然として大陸間の実力格差と実際のランキングのズレを解消するには至っていないため、2006年7月12日発表分で再改定されました。